鬼

なんで豆まきをするの?子供と学ぶ節分の由来

子供の楽しみだった節分

節分は日本の伝統行事です。
私も小さい頃、節分が楽しみで仕方なかったです。
今のようにコンビニなどがない時代ですし、お菓子も今より高かった?様な気がします。
駄菓子こそお小遣いで買えたのですが、節分では普段買えないようなお菓子が含まれていたりして、とにかく楽しみだったのです。

地域の集会所などで子供会が主催する豆まきもありましたし、近くの神社やお菓子屋さんでも豆まきがあったり、お菓子が入った袋を無料で配ったりしてくれたので、節分はお菓子をたくさん手中にできる、当時の子供たちにとってはおおきなイベントでした。

最近は大きな神社などに芸能人や各界の著名人、年男に年女などが来て、特別に作られた大舞台から豆やお菓子を威勢よくまく、という印象が強いのですが、みなさんは節分の由来をご存知でしょうか。

日本人ですから、節分と豆まきの由来を知っておいても損はありません。
節分って何だろう?節分に豆まきをするのはなぜなのか、ここでご紹介します。

節分は季節に移り変わる日を指す

今は2月3日が節分の日として知られていますが、節分は季節が移り変わる日を表しているので、2月3日だけではなく、本来、立春、立夏、立秋や立冬のそれぞれの前日が節分です。
ではなぜ、2月3日という春の節分だけが現代に残っているのでしょうか。

それは日本人が1年のはじまりを春としていることに理由があります。
1年のはじまりというと、お正月というイメージがありますが、学校の新学期、新社会人の入社式などはみんな、春です。
日本では春に年度が変わりますので、1年のはじまりは春、その季節の変わる節目となるのが2月の3日、節分の日だったのです。

立春が1年のはじまり、節分は大みそか

実は立春を1年のはじまりとして考えると、節分は大みそかです。
映画にもなったことで多くの方がその名を知っている陰陽師、平安時代厄災などを祓い清める役割を持っていたお方ですが、この方々が晦日の日、旧年の厄災を払うということでお祓いを行っていました。

節分の日に陰陽師がお祓いをするという行事は、室町時代以降、豆まきに返還していったのです。
陰陽師が追儺の行事によって旧年の厄災を払っていたのと同じように、民間でも鬼を払うために豆をまくという行事が次第に定着し、現代、節分に豆をまく邪気払いが行われるようになりました。

豆をまくということ

豆をまくのは中国の習俗が日本に伝わったものとされています。
京都ではその昔、鞍馬に鬼が出て人を苦しませましたが、お告げによって鬼に豆を投げつけろとされ、投げつけて見事鬼退治が出来たと伝えられています。

鬼の魔の目に豆を投げつけることで魔を滅する事が出来たことが、中国の風習である魔滅に通ずるという事もあり、一般家庭でも無病息災を祈り旧年の邪気を払うという事で節分に豆まきを行う事が定着していったのです。
豆まきではお菓子もまかれますが、本来豆をまいて拾った豆を年の数だけ食べると、その1年、病気などもせず健康に暮らすことができるとされています。

炒った豆じゃないと意味がない?

節分が近くなると豆まき用の豆が売られ始めます。
この豆、全て炒り豆です。
なぜ炒った豆を使い生の豆を利用しないのかというと、「芽が出てしまう」と縁起が悪いとされているからです。

投げつける豆は鬼が嫌うものでなくてはならない、鬼は火で封じ込めるといわれています。
そのため火で炒った鬼を封じ込める作用がある炒り豆を豆まきに利用し、巻いた炒り豆を人が最終的に食べることで「鬼退治ができた」と考えるのです。

なぜ節分に豆をまくのか、なかなか深い理由と歴史があるのです。
今年、豆まきをするとき、こういう意味があるんだよとお子さんに、日本文化の伝承をぜひ、行ってください。

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